
GoogleスプレッドシートのSORT関数を使って、データを「あいうえお順」に並び替える方法をご紹介します。SORT関数の基本的な使い方や、漢字のデータをカタカナにして並び替える方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ひらがな・カタカナを並び替える

SORT関数は、指定した「範囲」の行を、「並べ替える列」を基準に昇順または降順に並び替えます。
- 昇順(
TRUE):数値の小さい順、五十音順(あ→ん) - 降順(
FALSE):数値の大きい順、五十音順(ん→あ)
たとえば、A2:A5の名前を「あいうえお順」で並べ替えたい場合、数式は次のようになります。
例:=SORT(A2:A5,1,TRUE)
SORT関数の引数:(範囲, 並べ替える列, 昇順, [並べ替える列2, …], [昇順2, …])
漢字を並び替える
漢字を五十音順に並び替えるには、まず読み仮名(カタカナ)を生成する必要があります。その後、生成した読み仮名を使ってSORT関数で並び替えます。
Excelが使える場合

Excelでは名前の振り仮名を抽出できる、PHONETIC関数が使えます。
例:=PHONETIC(A2)
💡PHONETIC関数は、入力時(変換前)の「ひらがな」を抽出する関数のため、コピペした漢字の振り仮名は抽出できません。
Excelが使えない場合
Excelが使えない場合、GoogleのAIアシスタント「Gemini」を活用して振り仮名を生成します。
「区切りが曖昧な漢字が連続している」など、うまくいかない場合はTEXTJOIN関数を使ってカンマ区切りの名前を生成します。
1.Geminiを開く

Googleの検索バーに「Gemini」と入力してアクセスするか、https://gemini.google.com/に直接アクセスします。
2.命令を入力する

Geminiの入力欄に、以下のような命令文を入力します。
以下の名前を、カタカナにして下さい。
・リストでなく、改行で区切る
・元の漢字は消す
命令文の下に、スプレッドシートからコピーした名前(例:田中加藤渡辺鈴木)を貼り付けて送信します。
3.スプレッドシートに貼り付ける

上図のように、改行区切りでカタカナの名前が生成されるので、これをコピーしてスプレッドシートの新しい列に貼り付けます。
カンマ区切りの名前を生成する(TEXTJOIN関数)

TEXTJOIN関数は、指定した区切り文字を使って、複数セルのテキストを1つの文字列に結合します。
とたえば、A2:A5の範囲を「,」(カンマ)で区切りながら結合したい場合、数式は次のようになります。
例:=TEXTJOIN(",",TRUE,A2:A5)
これにより、複数の名前が入力されたセルをカンマ区切りでまとめられるため、Geminiへの依頼がより正確になります。
TEXTJOIN関数:(区切り文字, 空のセルを無視, テキスト 1, [テキスト 2, …])