
Googleスプレッドシートでテキストの先頭、途中、末尾に特定の文字を追加する方法を解説します。文字を追加する方法はいくつかありますが、ここでは「&」で結合する方法と「表示形式」を利用する方法、そして途中に文字を挿入する「REPLACE関数」についてご紹介します。
先頭に文字を入れる方法
テキストの先頭に文字を追加する方法として、「&」を使うと元のデータはそのままに、結果を別のセルに表示します。一方、「表示形式」は見た目だけを変更し、元のデータ自体は変わりません。
「&」を使った結合

テキストの先頭に特定の文字を追加する場合、「&」演算子を使って、追加したい文字と元のテキストを結合します。
例えば、セルA2に入力された「200」という数値の先頭に「$」を追加したい場合、以下の数式を入力します。
例:="$"&A2
ポイント:追加したい文字(この例では「$」)は、ダブルクォーテーション (""
) で囲んで指定します。

複数のセルに適用する場合:
- 数式を入力したセルを選択します。
- 選択したセルの右下にある四角(オートフィルハンドル)にカーソルを合わせます。
- カーソルが十字の形(+)に変わったら、追加したい方向にドラッグします。
表示形式を使った結合

複数のセルに入力されたテキストの先頭に、同じ文字をまとめて追加したい場合、表示形式を使った方法が便利です。
まず対象の範囲を選択し、「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」を開きます。

先頭に追加したい文字と、既存のテキストを表す記号「@」を組み合わせて入力します。例えば、先頭に「$」を追加したい場合は、入力欄に「$@」と入力します。
「適用」をクリックすると、選択した範囲内のすべてのテキストの先頭に、「$」が一括で表示されるようになります。
途中に文字を入れる方法

テキストの途中に特定の文字を追加したい場合、REPLACE関数を活用します。
例えばセルA2に入力された「123456」という文字の4文字目に「-」を追加する場合、以下の数式を入力します。
例:=REPLACE(A2,4,0,"-")
ポイントは、「長さ」の引数に「0」を指定することです。これにより、REPLACE関数は指定した位置にある文字を置き換えるのではなく、文字の追加のみ行うことになります。
REPLACE関数の引数:(テキスト, 位置, 長さ, 新規テキスト)

複数のセルに適用する場合:
- 数式を入力したセルを選択します。
- 選択したセルの右下にある四角(オートフィルハンドル)にカーソルを合わせます。
- カーソルが十字の形(+)に変わったら、追加したい方向にドラッグします。

テキストの複数個所に特定の文字を追加したい場合、REPLACE関数を入れ子(ネスト)します。
例えばセルA2に入力された「123456」という文字の3文字目と6文字目に「-」を追加する場合、以下の数式を入力します。
例:=REPLACE(REPLACE(A2,3,0,"-"),6,0,"-")
この数式では、まず内側の
によって、セルA2の3文字目に「-」が追加されたテキストが生成されます。次に、その結果が外側のREPLACE関数の「文字列」として渡され、その6文字に「-」が追加されるという仕組みです。REPLACE(A2,3,0,"-")

複数のセルに適用する場合、数式を入力したセルをオートフィルでコピーします。
末尾に文字を入れる方法
テキストの末尾に文字を追加する方法として、「&」を使うと元のデータはそのままに、結果を別のセルに表示します。一方、「表示形式」は見た目だけを変更し、元のデータ自体は変わりません。
「&」を使った結合

テキストの末尾に特定の文字を追加する場合、「&」演算子を使って、追加したい文字と元のテキストを結合します。
例えば、セルA2に入力された「200」という数値の末尾に「円」を追加したい場合、以下の数式を入力します。
例:=A2&"円"
ポイント:追加したい文字(この例では「円」)は、ダブルクォーテーション (""
) で囲んで指定します。

複数のセルに適用する場合:
- 数式を入力したセルを選択します。
- 選択したセルの右下にある四角(オートフィルハンドル)にカーソルを合わせます。
- カーソルが十字の形(+)に変わったら、追加したい方向にドラッグします。
表示形式を使った結合

複数のセルに入力されたテキストの末尾に、同じ文字をまとめて追加したい場合、表示形式を使った方法が便利です。
まず対象の範囲を選択し、「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」を開きます。

末尾に追加したい文字と、既存のテキストを表す記号「@」を組み合わせて入力します。例えば、末尾に「円」を追加したい場合は、入力欄に「@円」と入力します。
「適用」をクリックすると、選択した範囲内のすべてのテキストの末尾に、「円」が一括で表示されるようになります。