Excelで大量のデータをまとめて結合できる、CONCAT関数の使い方を解説します。CONCAT関数とCONCATENATE関数との違いや、CONCAT関数が使えない場合の代用案についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
CONCAT関数の使い方
CONCAT関数は、複数の範囲や文字列のテキストを結合します。
例えば CONCAT(A2:D2) なら 4 つのセルの内容を結合するので、返り値は[ABCD]です。間に区切り文字を挿入する場合は、TEXTJOIN関数を使用してください。
CONCAT関数の構成要素:(テキスト1, [テキスト2],…)
テキストには、幅と高さが 1 より大きい範囲も指定できます。
例えば CONCAT(A2:D3) なら範囲を Z型(横方向)に結合するので、返り値は[ABC DEF]です。このとき空のセルは無視されますが、スペースは文字列として結合されます。
テキストに直接文字列を指定する場合は、二重引用符を使用します。
例えば CONCAT(A2:C2,”-“,D2) なら 3 つのテキストを結合するので、返り値は[AB-C]です。
CONCATENATE関数との違い
CONCATENATE関数は、2 つ以上の文字列を 1 つの文字列に結合します。
CONCAT関数の下位互換で、Excel 2016以前のバージョンでも使用可能です。範囲内のセルを結合する場合、セルを 1 つずつ指定する必要があります。
例えば CONCAT(A2:D2) は、CONCATENATE(A2,B2,C2,D2) と同じです。
CONCATENATE関数の構成要素:(文字列 1 [文字列 2], …)
CONCAT関数が使えない場合の代用
前提として、CONCAT関数が使えるのは Microsoft 365 または Excel 2019 以降です。Excel 2016 以前のバージョンでは使用できません。
CONCATENATE関数で代用する場合、まず先頭の 2 文字を結合します。
次に CONCATENATE(F2,C2) のように、結合結果と 3文字目を結合してください。
#NAMEエラーの場合、バージョンが古いかスペルミスの可能性があります。
最後に 3 文字目の結合結果をオートフィルでコピーすると、大量のデータも簡単に結合可能です。
連結記号のアンパサンド(&)でも、同じように結合できます。