スプレッドシートのCOUNTIF関数で、条件に”以外”を指定する方法をご紹介します。数式で空白が表示されているセルを除く方法や、空白でないに加えて複数条件を指定する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
部分一致の検索については、ワイルドカードの使い方 で解説しています。
特定の文字以外をカウントする方法
COUNTIF関数は指定した範囲から、条件に一致するセルの個数を返します。
等しくないを表す比較演算子は <> です。例えば COUNTIF(D2:D7,”<>”) なら空白でないセルの個数 5 を返します。0 でないならセルの個数なら、条件は “<>0” です。
※空白に見えても、セル内に数式が入力されている場合は個数に含まれます。
COUNTIF関数の構成要素:(範囲, 条件)
空白と数式をカウントしない方法
SUMPRODUCT関数は指定した同サイズの配列または範囲同士を乗算し、その合計を返します。
例えば SUMPRODUCT(E2:E7<>””) なら、返り値は {1;0;1;1;1;1} の合計 5 です。合計値に空白と数式は含まれず、文字・数値・スペースを含むセルが含まれます。
SUMPRODUCT関数の構成要素:(配列1, [配列2], [配列3], …)
空白以外の複数条件を指定する方法
COUNTIFS関数はれぞれの範囲に応じた条件を、すべて満たすセルの個数を返します。
分類が果物で売上が空白でないセルの個数なら、COUNTIFS(A2:A7,”果物”,E2:E7,”<>”) です。ただしこの場合、空白に見えても数式が入力されているセルの個数を含みます。
COUNTIFS関数の構成要素:(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
空白と数式を含まない個数を求める場合、まず範囲内で数式を含むセルの個数を求めます。
数式またはスペースであることを表す記号は <! です。
例えばCOUNTIF(A2:A7,”果物”,E2:E7,”<!”) なら、”分類が果物”かつ”売上が数式またはスペース”のセルの個数 1 を返します。
次にCOUNTIF関数で、分類に果物が含まれるすべてのセルの個数を求めます。最後に、すべてのセルの個数から数式を含むセルの個数を減算します。
全体の数式としては、以下のとおりです。
例:=COUNTIF(A2:A7,”果物”)-COUNTIFS(A2:A7,”果物”,E2:E7,”<!”)