
ExcelのSUMIFS関数について、指定したすべての条件を満たす「AND条件」と、いずれかの条件を満たす「OR条件」に分けて、それぞれの設定方法を解説しています。条件が3つ以上になる場合も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
SUMIFS関数を複数条件(AND)にする方法

複数の条件をすべて満たす行を合計したい場合は、(,
)で区切りながら、条件範囲と条件をセットで追加していきます。
例えば、産地が「青森」かつ商品名が「りんご」の価格を合計したい場合、数式は以下のようになります。
例:=SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"青森",B5:B8,"りんご")
SUMIFS関数の引数:(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
3つ以上のAND条件にする場合
条件が3つ以上になっても、同様に条件範囲と条件をセットで追加していきます。
例: =SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"青森",B5:B8,"りんご",C5:C8>=200)
SUMIFS関数を複数条件(OR)にする方法
単一列における複数条件(OR)の場合

単一列における、複数の条件のいずれかを満たす行を合計したい場合、それぞれの条件ごとにSUMIFS関数を使い、その結果を足し合わせます。
例えば、産地が「岡山」または「和歌山」の価格を合計したい場合、数式は以下のようになります。
例:=SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"岡山")+SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"和歌山")
SUMIFS関数の引数:(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
単一列における3つ以上のOR条件にする場合
条件が3つ以上になっても、同様にSUMIFS関数の結果を足し合わせていきます。
例:=SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"岡山")+SUMIFS(C5:C8,A5:A8,"和歌山")+SUMIFS(C:C8,A5:A8,"長野")
複数列における複数条件(OR)の場合
FILTER関数が使えない古いバージョンのExcelをお使いの場合は、次のSUMPRODUCT関数の方法をご参照ください。
FILTER関数を使う方法

複数列における、複数の条件のいずれかを満たす行を合計したい場合、FILTER関数に指定する複数の条件を、+
(プラス)でつなぎ、その結果をSUM関数で合計します。
例えば、産地が「岡山」または商品名が「もも」の価格を合計したい場合、数式は以下のようになります。
例:=SUM(FILTER(C5:C8,(A5:A8="岡山")+(B5:B8="みかん")))
FILTER関数の引数:(範囲, 条件, [空の場合])
複数列における3つ以上のOR条件にする場合
条件が3つ以上になっても、同様にFILTER関数の条件を+
でつないでいきます。
例:=SUM(FILTER(C5:C8,(A5:A8="岡山")+(B5:B8="みかん")+(C5:C8>=300)))
SUMPRODUCT関数を使う方法

複数列における、複数の条件のいずれかを満たす行を合計したい場合、SUMPRODUCT関数に指定する複数の条件を、+
(プラス)でつなぎ、その結果に合計範囲の数値を掛け合わせます。
例えば、産地が「岡山」または商品名が「もも」の価格を合計したい場合、数式は以下のようになります。
例:=SUMPRODUCT(((A5:A8="岡山")+(B5:B8="みかん"))*(C5:C8))
SUMPRODUCT関数の引数:(配列1, [配列2], [配列3], …)
複数列における3つ以上のOR条件にする場合
条件が3つ以上になっても、同様にSUMPRODUCT関数の条件を+
でつないでいきます。
例:=SUMPRODUCT(((A5:A8="岡山")+(B5:B8="みかん")+(C5:C8>=300))*(C5:C8))