
GoogleスプレッドシートのFILTER関数には、ワイルドカードを使うことができません。そこで今回はFILTER関数にREGEXMATCH関数を組み合わせて部分一致を検索する方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
FILTER関数の使い方

FILTER関数はソース範囲を、条件と一致する行または列にフィルタ処理して返します。
例:=FILTER(A5:B8,A5:A8=”ワセフジ”)
商品名と価格の範囲を、「ワセフジ」と一致する行にフィルタ処理して返します。
FILTER関数の引数:(範囲, 条件1, [条件2, …])
FILTER関数で部分一致を検索する方法
FILTER関数は、ワイルドカードに対応していません。しかし、REGEXMATCH関数を組み合わせることで、部分一致する文字列を検索可能になります。
REGEXMATCH関数は、指定したテキストが正規表現に一致するかどうかを判定する関数です。
正規表現とは、あいまいな文字列を検索するための手法の1つで、メタキャラクタ(メタ文字)という記号を使って、文字列のパターンを表現します。
REGEXMATCH関数の引数:(テキスト, 正規表現)
「~を含む」文字を検索する方法

商品名を、「フジ」を含むものにフィルタ処理します。

REGEXMATCH関数で、正規表現に一致するテキストの一部を検索します。
例:=FILTER(A5:B8,REGEXMATCH(A5:A8,”フジ”))
「~で始まる」文字を検索する方法

商品名を、「フジ」で始まるものにフィルタ処理します。
「^」は前方一致を表します。
例:=FILTER(A5:A8,REGEXMATCH(A5:A8,”^フジ”))
「~で終わる」文字を検索する方法

商品名を、「フジ」で終わるものにフィルタ処理します。
「$」は後方一致を表します。
例:=FILTER(A5:A8,REGEXMATCH(A5:A8,”フジ$”))
FILTER関数とその他の正規表現

商品名を、「空白以外」のものにフィルタ処理します。
「\S」は空白以外を表します。
例:=FILTER(A5:A8,REGEXMATCH(A5:A8,”\S”))

商品名を、「リンゴ」または「ゴールド」を含むものにフィルタ処理します。
「|」は「または」を表します。
例:=FILTER(A5:A8,REGEXMATCH(A5:A8,”リンゴ|ゴールド”))

商品名を、「フジ」を含まないものにフィルタ処理します。
NOT関数で否定を作ります。
例:=FILTER(A5:A8,NOT(REGEXMATCH(A5:A8,”フジ”)))
NOTの引数:(論理式)