
ExcelのFILTER関数にワイルドカードは使えませんが、REGEXTEST関数を組み合わせることで、ワイルドカードのようなあいまい検索が可能になります。この記事ではFILTER関数で、特定の文字を含む・含まない、特定の文字で始まる・終わるなどの検索をする方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
FILTER関数の使い方

FILTER関数は、指定した範囲の中から、特定の条件に一致する行や列だけを抽出して表示します。
例えば、A列のテキストが「EXCEL」となっている行のB列のサイズを抽出したい場合、以下の数式を使用します。
例:=FILTER(A5:B8,A5:A8=”EXCEL”)
FILTER関数の引数:(範囲, 含む, [空の場合])
FILTER関数で「ワイルドカード」のようにあいまい検索をする方法
ExcelのFILTER関数は、ワイルドカードに対応していません。しかし、REGEXTEST関数を組み合わせることで、テキストのあいまい検索が可能になります。
REGEXTEST関数は、指定したテキストが正規表現に一致するかどうかを判定する関数です。
正規表現とは、あいまいな文字列を検索するための手法の1つで、メタキャラクタ(メタ文字)という記号を使って、文字列のパターンを表現します。
REGEXTEST関数の引数:(テキスト, 正規表現)
FILTER関数で「~を含む」を検索する方法

特定の文字列を含む行を抽出したい場合、REGEXTEST関数の正規表現にその文字列を指定します。
例えば、A列のテキストが「PDF」を含む行のB列のサイズを抽出したい場合、以下の数式を使用します。
例:=FILTER(B6:B9,REGEXTEST(A6:A9,”PDF”))
FILTER関数で「~で始まる」を検索する方法

特定の文字列で始まる行を抽出したい場合、前方一致を表す「^」を文字列の先頭に指定します。
例えば、A列のテキストが「PDF」で始まる行のB列のサイズを抽出したい場合、以下の数式を使用します。
例:=FILTER(B5:B8,REGEXTEST(A5:A8,”^PDF”))
FILTER関数で「~で終わる」を検索する方法

特定の文字列で終わる行を抽出したい場合、後方一致を表す「$」を文字列の末尾に指定します。
例えば、A列のテキストが「PDF」で終わる行のB列のサイズを抽出したい場合、以下の数式を使用します。
例:=FILTER(B5:B8,REGEXTEST(A5:A8,”PDF$”))
FILTER関数で「~を含まない」を検索する方法

特定の文字列を含まない行を抽出したい場合、否定を表すNOT関数を組み合わせます。
例えば、A列のテキストが「PDF」を含まない行のB列のサイズを抽出したい場合、以下の数式を使用します。
例:=FILTER(B5:B8,NOT(REGEXTEST(A5:A8,”PDF”)))
NOTの引数:(論理式)