
Googleスプレッドシートでリンクを作成できる、HYPERLINK関数の使い方をご紹介します。別シートの指定したセルに移動する方法や、URLの一部をセル参照にする応用方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
HYPERLINK関数の基本

HYPERLINK関数は、指定した「URL」のハイパーリンクを作成します。「リンクラベル」には、セルに表示させたいテキストを指定します。
例:=HYPERLINK("URL","テストリンク")
HYPERLINK関数の引数:(URL, [リンクラベル])
指定したセルに移動するリンクを作成する
同じシート内のセルへ移動する

同じシート内の、指定したセルへジャンプするリンクを作成します。以下の手順でURLを作成し、HYPERLINK関数の「URL」に貼り付けます。
【手順】
- アドレスバーにある現在のシートのURLから、末尾の#以降の部分(例:
#gid=0)をコピーします。 - この
gidに、&range=を使ってセル番地(例:X3)を結合します。
例:=HYPERLINK("#gid=0&range=X3","X3へのリンク")
別シートの特定セルへ移動する

同じスプレッドシート内の、別シートのセルへジャンプするリンクを作成します。手順は「同じシートに移動する」方法とほとんど同じです。
【手順】
- 移動先のシートを開き、URLの末尾にある
#以降の部分(例:#gid=1904183999)をコピーします。 - この
gidに、&range=を使ってセル番地(例:X3)を結合します。
例:=HYPERLINK("#gid=1904183999&range=X3","X3へのリンク")
別のスプレッドシートのセルに移動する

別のスプレッドシートの、指定したセルへジャンプするリンクを作成します。
【手順】
- 移動先のスプレッドシートを開き、アドレスバーのURLをそのままコピーします。
- このURLに、
&range=を使ってセル番地(例:X3)を結合します。
例:=HYPERLINK("URL&range=X3","X3へのリンク")
【応用】動的なリンクを作成する
セルの値を結合してリンクを作成する

セルの値を参照することで、異なるURLのリンクをまとめて作成できます。
例:=HYPERLINK("http://example.page"&B1,"ページ"&B1)
【ポイント】
- URLとセルの値(例:B1)を
&で結合します。 - リンクラベルも同じセルを参照することで、ページ1、ページ2、といったテキストを生成しています。
今日の日付へのリンクを作成する

今日の日付が入力されたセルへ移動するリンクを作成したい場合、MATCH関数を使って、今日の日付の位置を動的に取得します。
例:=HYPERLINK("#gid=0&range=A"&MATCH(TODAY(),A2:A,0)+1,"今日の日付")
【ポイント】
- MATCH関数は、指定した範囲(
A2:A)の中から今日の日付と一致する行を、「A2から数えて何番目か」という相対的な位置として返します。(例:今日がA55行目なら「54」を返す) - 実際の行番号に合わせるために
+1をして調整します。 #gid=0\&range=Aと、調整後の行番号(例:55)を&で結合することで、指定のセルに移動するリンク(例:#gid=0&range=A55)を完成させます。
MATCH(関数の引数:検索キー, 範囲, [検索の種類])
リンクにならないときの対処法
エラーになる

「URL」や「リンクラベル」が二重引用符(")で囲われていないと、エラーになります。以下のように、二重引用符で囲ってください。
例:=HYPERLINK("URL","リンクラベル")
移動先に飛ばない

シートアドレスをシート名で指定している(例: ="シート2!A1")か、指定そのものが抜けている可能性があります。
「指定したセルに移動するリンクを作成する」のセクションを参考に、シートアドレスを#gid= から始まるシートIDで指定します。