
Googleスプレッドシートで、チェックボックスにチェックを入れた項目だけを合計する方法をご紹介します。チェックボックスが複数列の場合や、集計がゼロになる場合の解決方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
チェック済みの項目の集計

チェック済みの項目を集計する場合、SUMIF関数を活用します。
例えば、A列にあるチェックボックスが「チェック済み」のとき、B列にある「数値」を合計したい場合、以下の数式を使用します。
例:=SUMIF(A2:A4,TRUE,B2:B4)
ポイントは、条件を「TRUE」に設定することです。スプレッドシートでは、チェック済みは「TRUE」、チェックなしは「FALSE」という値として認識されます。
SUMIF関数の引数:(検索範囲, 条件, [合計範囲])
チェック済みの項目の集計(複数列の場合)
AND条件の場合

複数のチェックボックスがすべてチェック済みの項目を合計したい場合は、SUMIFS関数を活用します。
例えば、A列とB列にあるチェックボックスの両方が「チェック済み」のとき、C列にある「数値」を合計したい場合、以下の数式を使用します。
例:=SUMIFS(C5:C7,A5:A7,TRUE,B5:B7,TRUE)
SUMIFS関数の引数:(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
OR条件の場合

複数のチェックボックスのうち、いずれか一つでもチェック済みの項目を合計したい場合は、FILTER関数を活用し、さらにその結果をSUM関数で合計します。
例えば、A列とB列にあるチェックボックスのどちらか一つでも「チェック済み」のとき、C列にある「数値」を合計したい場合、以下の数式を使用します。
例:=SUM(FILTER(C5:C7,(A5:A7=TRUE)+(B5:B7=TRUE)))
この数式では、A列またはB列のチェックボックスが「TRUE」(チェック済み)の行にフィルタ処理を行い、その結果として抽出されたC列の数値を合計しています。
FILTER関数の引数:(範囲, 条件1, [条件2, …])
集計が結果がゼロになる場合

チェックボックスの集計結果がゼロになってしまう場合、いくつかの原因が考えられます。特に多いのは、入力規則の設定や数式の記述ミスです。
1.チェックボックスが「1」として定義されている場合
チェックボックスは通常「TRUE」と「FALSE」で認識されますが、チェック済みが「1」、チェックなしが「0」として定義されていることがあります。
集計の条件をTRUE
にしているのに結果がゼロになる場合、以下の手順で設定を確認してください。
- 対象のチェックボックスが含まれるセル範囲を選択し、「データ」→「データ入力規則」を開きます。
- 「カスタムのセル値を使用する」にチェックが入っている場合、そのチェックを外します。
2.その他のよくある原因
上記の他に、以下のようなケースも集計結果がゼロになる原因として考えられます。
- 条件の誤字: 数式内の「
TRUE
」が「TURE
」や「TRUE
」(半角スペースが入っている)など、正しく入力されていない場合。 - 合計範囲の指定ミス: 合計したい数値が入力されている列ではなく、誤って別の列(例えばテキストの列など)を合計範囲に指定している場合。
- 半角/全角の違い: 数値や文字データに半角と全角が混在しており、条件と完全に一致しない場合。
- 参照範囲のズレ: 数式内の範囲指定(
A2:A4
やB2:B4
など)が、実際のデータ範囲とずれている場合。