スプレッドシートの条件付き書式にはいくつかの書式ルールが用意されていますが、「次を含むテキスト」にはテキストを1つしか指定できません。そこで今回はカスタム数式を使ってテキストを複数指定する方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
今回のポイント
REGEXMATCH関数を使って、正規表現に一致するテキストの一部を検索します。
正規表現とは「~を含む」、「~で始まる」などのパターンを、記号(メタ文字)を用いて表現する方法です。OR条件には縦棒(|)を使用します。
x や y は検索したいテキストに変えてください。
条件付き書式の次を含むテキストを複数指定する方法
次を含むテキストに色付けするときに、複数のテキストを指定する方法です。
例では「A」または「C」を含むセルに色付けしています。
まず範囲を選択し、表示形式タブから[条件付き書式]を開きます。
ショートカットキー:[Alt]+[O]→[F]
書式ルールは[カスタム数式]を選択し、数式欄に =REGEXMATCH(A1, “x|y”) を入力します。
テキスト(A1)部分には、適用範囲の先頭のセルを指定してください。
条件が3つ以上の場合、”x|y|z” のように縦棒(|)で区切りながらテキストを追加します。
REGEXMATCH関数の構成要素:(テキスト, 正規表現)
今回のようにテキストの数が少ない場合、複数の書式ルールを作成する方法もあります。
表示形式タブから[条件付き書式]を開き、[条件を追加]から2つ目以降のルールを作成できます。
フィルタの次を含むテキストを複数指定する方法
フィルタ処理するときに、OR条件で絞り込む方法です。
例では「A」または「C」を含むセルにフィルタ処理しています。
データタブの[フィルタを作成]から、フィルタを作成します。
フィルタを開き、[条件でフィルタ]から[カスタム数式]を選択します。
ショートカットキー:[Alt]+[D]→[F]
数式欄に =REGEXMATCH(A2:A, “x|y”) を入力し、[OK]をクリックします。
テキスト(A2:A)部分には、フィルタリング範囲を指定してください。
条件が3つ以上の場合、”x|y|z” のように縦棒(|)で区切りながらテキストを追加します。
REGEXMATCH関数の構成要素:(テキスト, 正規表現)
次を含まないテキストを複数指定する方法
REGEXMATCH関数の先頭に、NOT関数を入力します。
NOT関数は論理値の逆を返します。例えば =NOT(REGEXMATCH(A1, “x|y”)) なら「 x または y のいずれか」の逆なので、「x と y のいずれでもない」になります。
NOT関数の構成要素:(論理式)