
Googleスプレッドシートで、データを昇順や降順に並び替える方法を2つご紹介します。SORT関数を使って元データを残したまま並び替える方法や、追加されたデータを自動で並び替える方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
スプレッドシートのデータを並び替える方法

①並べ替える列と、付随する項目等をすべて選択します。
②「データ」タブから、③「範囲を並べ替え」をクリックします。
④並べ替えに基準とする列がない場合、「範囲の並べ替え詳細オプション」を開きます。
仮にA列基準にを昇順に並べ替える場合、範囲を並び替えから「列Aを基準に昇順で範囲を並べ替え」をクリックするだけで並べ替え完了です。

①「並べ替え条件」から、並べ替えの基準とする列を選択しましょう。
②並べ替える列を昇順にするなら A→Z
、降順にするなら Z→A
にチェックを入れます。
③「並べ替え」をクリックします。
選択した範囲に列見出しが含まれている場合、「データにヘッダー行が含まれている」にチェックを入れて並べ替え対象から除外してください。

並べ替え条件に指定した「C列」を基準として、選択した範囲の行が並び替えられました。
スプレッドシートで複数条件を指定して並び替える方法

並べ替え条件を複数指定する場合、「並べ替えの基準となる別の列を追加」をクリックします。
「次の条件」が追加されました。並べ替えの優先度は並べ替え条件が1、次の条件、次の条件、と上から順に優先度が高くなります。

並べ替え条件に指定した「A列」を基準として、選択した範囲の行が昇順に並び替えられました。
さらに、次の条件に指定した「C列」に注目してみてください。A列を優先的に並び替えた範囲内で、C列が昇順に並び替えられているのが分かります。
SORT関数でデータを並び替える方法

SORT関数は指定した「範囲」の行を、「並べ替える列」を基準として昇順or降順に並べ替えます。
今回は範囲にセル「A2:C9」を、並べ替える列に列番号「3」を指定します。
最後に、並べ替える列を昇順にするなら TRUE
、降順にするなら FALSE
を指定しましょう。
並べ替える列とは、指定した範囲内の列番号です。範囲内の左から何列目の値を基準として、範囲全体を並べ替えるか指定します。

指定した範囲全体が「3列目」の気温を基準として、昇順に並べ替えられました。
- 昇順(TRUE):五十音順(あ→ん)、数値の小さい順
- 降順(FALSE):五十音順(ん→あ)、数値の大きい順
SORT関数の構成要素:(範囲, 並べ替える列, 昇順or降順, [並べ替える列2, 昇順or降順, …])
SORT関数で複数条件を指定してデータを並び替える方法

スプレッドシートではSORT関数に、複数の並べ替える列を指定することが可能です。
範囲にセル「A2:C9」を指定します。並べ替える列には列番号「1」と「3」を指定し、それぞれの列番号の後に TRUE
または FALSE
をセットします。
並べ替える列はSORT関数の左から、優先度1です。まず優先度1の列を並び替え、その範囲内で優先度2の列を並び替えます。

指定した範囲全体が「1列目」の日付を基準として、昇順に並べ替えられました。
さらに並び替え列に「3列目」も指定しているので、同じ日付内で「3列目」の気温が昇順に並び替えられているのが分かります。
SORT関数の構成要素:(範囲, 並べ替える列, 昇順or降順, [並べ替える列2, 昇順or降順, …])
SORT関数でデータを自動で並べ替える方法

SORT関数の範囲には、見出しを含まない列全体を指定することも可能です。
特定の行以下の列全体を指定するには「A2:C」のように、始まりの列だけに行番号を入れます。
今回はSORT(A2:C,3,TRUE)を入力し、見出しを含まない列全体を範囲に指定します。

指定した範囲全体が「3列目」の気温を基準として、昇順に並べ替えられました。
さらに、元データの範囲に値を追加してみてください。SORT関数で並べ替えたデータにも追加した値が自動で反映されているのが分かります。
SORT関数の構成要素:(範囲, 並べ替える列, 昇順or降順, [並べ替える列2, 昇順or降順, …])
SORT関数で並べ替えできない原因
SORT関数で並べ替えたときに、数式がエラーになってしまう原因を2つご紹介します。処理結果を返す範囲に不要なデータがないか、また入力ミスがないかチェックしてみましょう。
#REF!が表示されて並べ替えできない

エラー内容:列結果はE6のデータを上書きするため、展開されませんでした。
処理結果のデータが入るセルに、別のデータが入力されていると「#REF!」になります。
解決するには、該当データを削除または移動しましょう。
#ERRORが表示されて並べ替えできない

エラー内容:数式の解析エラーです。
関数や引数などの要素に入力ミスがあると、「#ERROR!」になります。
特に括弧が全角になっていないかチェックしてみましょう。