GoogleスプレッドシートのFILTER関数の使い方

今回はGoogleスプレッドシートで指定した条件のデータだけを抽出できる、FILTER関数の使い方をご紹介します。複数条件を指定する方法や、エラーの解決方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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FILTER関数の使い方

FILTER関数の使い方

FILTER関数は指定した「ソース範囲」を、指定した「条件」を満たす行または列のみにフィルタ処理して返す関数です。

今回はソース範囲に列「B:B」を、条件にはA列がF2セルと一致する「A:A=F2」をセットします。

「ソース範囲」は、フィルタ処理するデータ範囲のことです。指定した条件によってフィルタ処理された後、最終的に処理結果としてシートに表示されます。

FILTER関数の使い方

F2セルにフィルタ条件「東京」を指定すると、条件が「A:A=”東京”」になります。

FILTER関数はソース範囲「B列」を、条件「A列=東京」でフィルタ処理して返します。

処理結果は、フィルタ処理された支店名「A店、B店、F店」です。

FILTER関数の構成要素:(範囲, 条件1, [条件2, …])

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FILTER関数に複数条件を指定する方法

FILTER関数に複数の条件を指定する方法

FILTER関数の「条件」にはFILTER(範囲, 条件1, 条件2,条件3)のように、1つの範囲に対して複数のフィルタ条件を指定することも可能です。

今回はソース範囲に列「B:B」を指定し、条件には以下の2つをセットします。

  • 条件1:A列がF2セルと一致する「A:A=F2」
  • 条件2:D列の値が30以上「D:D>=30」

「>=」は「以上」を表す記号です。検索条件に使用できる「以上・以下」などの比較演算子には、等しくない「<>」や以下「<=」があります。

FILTER関数に複数条件を指定する方法

F2セルにフィルタ条件「東京」を指定すると、条件が「A:A=”東京”」になります。

FILTER関数はソース範囲「B列」を、条件1「A列=東京」と条件2「D列>=30」でフィルタで処理して返します。

処理結果は、フィルタ処理された支店名「A店、F店」です。

FILTER関数:(範囲, 条件1, [条件2, …])

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FILTER関数で複数条件を満たす行を合計する方法

FILTER関数の使い方

通常フィルタ処理すると処理結果が羅列されますが、合計値のみ表示させることも可能です。

例えばFILTER関数で範囲「D列」を、条件「A列=東京」でフィルタ処理します。

処理結果として、フィルタ処理された在籍人数「30、25、50」が羅列されました。

FILTER関数の使い方

SUM(FILTER(D:D,A:A=F2))のように、FILTER関数の処理結果をSUM関数で合計します。

羅列されていた数値が、合計された状態で表示できました。

さらにFILTER関数には複数の条件を指定できるので、複数の条件を満たす行の数値を合計できます。

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FILTER関数が使えない原因

FILTER関数の処理結果が、エラーになる原因と解決方法をご紹介します。まずはエラー名を確認し、エラーになっている原因を特定しましょう。

#REF!エラーの場合

FILTER関数が使えない原因

エラー内容:「配列結果はG4のデータを上書きするため、展開されませんでした。」

処理結果のデータが入るセルに、別のデータが入力されていると「#REF!」エラーになります。

解決するには、G4のデータを削除または移動しましょう。

#N/Aエラーの場合

FILTER関数が使えない原因

エラー内容:「FILTERの計算に一致するものはありません。」

条件を満たす値が見つからない場合、「#N/A」エラーになります。

解決するには、指定した条件を確認してみましょう。例えば条件に「A:A=東京」など、文字列を指定している場合はダブルクォーテーション「A:A=”東京”」が必要です。

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