スプレッドシートでウィンドウ枠を固定すると、スクロールしても画面の一定範囲が常に表示されるようにできます。今回は3行以上の行を固定する方法や、固定が上手くいかないときの解決方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
行を固定する方法
まず、固定する範囲の最終行を選択します。
例えば3行固定するなら3行目、5行固定するなら5行目です。
表示タブの[固定]から、[行 3 まで]をクリックします。
3 の部分は、最初に選択した行番号の数字です。
行固定のショートカットキー:[Alt]+[V]→[R]→[U]
固定が反映されると、固定した行の下にグレーのラインが表示されます。
画面を縦にスクロールしても、固定した範囲は常に表示されます。
列を固定する方法
まず、固定する範囲の最終列を選択します。
例えば2列固定するなら2列目、5列固定するなら5列目です。
表示タブの[固定]から、[列 B まで]をクリックします。
B の部分は、最初に選択した列番号の記号です。
列固定のショートカットキー:[Alt]+[V]→[R]→[P]
固定が反映されると、固定した列の右側にグレーのラインが表示されます。
画面を横にスクロールしても、固定した範囲は常に表示されます。
固定を解除する方法
行の固定を解除する場合、表示タブの[固定]から[行なし]をクリックします。
列の場合は[列なし]をクリックします。
行なし:[Alt]+[V]→[R]→[R]、列なし:[Alt]+[V]→[R]→[C]
固定できない原因
固定ができない原因と解決方法を、2つご紹介します。複数行または複数列の固定はできないため、新しく固定表示を作成すると既存の固定は解除されます。
列の固定ができない原因
固定した列範囲が、表示できる画面サイズを超えている可能性があります。
例えば、列Qまで固定するとします。
このように固定ラインがなく、横スクロールバーも表示されない状態になります。
これはQ列までを常に表示するための、画面サイズが足りないのが原因です。画面を縮小してみると、Q列まで固定されているのが確認できます。
このような場合は不要な列を非表示にするか、グループ化して閉じてみてください。
列の非表示:[Ctrl]+[Alt]+[0]
グレーの固定ラインと、スクロールバーが表示されました。
エラーになる原因
固定しようとした範囲内に、結合されたセルの一部だけが含まれているのが原因です。
セルの結合を解除するか、結合されたセルをすべて含めるようにして範囲を固定してください。
結合されているセルを選択し、表示形式タブの[セルを結合]から[結合を解除]をクリックします。
結合の解除:[Alt]→[O]→[M]→[U]
スマホで行と列を固定する方法
固定する範囲の最終行または最終列を選択します。
選択した行番号の部分を再度タップし、[その他]から[固定]をタップします。
選択した行の下に、グレーの固定ラインが表示されました。
固定を解除する場合は、固定位置までのすべての行を選択します。まず1行目を選択し、青い丸を下に引っ張ると複数行をまとめて選択可能です。
次に行番号の部分をタップし、その他のメニューを開いてください。
その他メニューから[固定解除]を選択すると、行の固定が解除できました。