ExcelのWORKDAY関数で土日と祝日を除いた日付を計算する方法

Excelで土日を飛ばした日付を取得できる、WORKDAY関数の使い方をご紹介します。祝日を飛ばす方法や、土日以外の曜日を週末に設定できる、WORKDAY.INTL関数の使い方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

WORKDAY関数の使い方

祝日を飛ばしたい場合に便利な、2024年度祝日リストをページ最下部に用意しています。休業日などを設定したい場合は、祝日表に日付を追加してください。

WORKDAY関数は開始日から起算して、指定した稼働日数だけ前または後の日付を返します。

稼動日とは、土日および指定した休日を除く日のことです。例えば WORKDAY(A2,2) なら 2 日後の日付 5/3 を返しますが、開始日が 5/4 なら土日を含まない 2 日後の日付 5/8 を返します。

日数に負の値を指定すると、開始日より前に遡って日付を計算します。

WORKDAY関数の構成要素：(開始日, 日数, [祝日])

土日に加えて祝日を除いた稼働日数後の日付を取得する場合は、まず祝日表を準備してください。祝日には日付を含む一連のセルか、日付を示すシリアル値を指定できます。

例えば WORKDAY(A2,2,F2:F18) なら、土日と祝日を含まない 2 日後の日付 5/8 を返します。

開始日が土日・祝なら前日を取得する場合、開始日に 1 を加算し日数に -1 を指定します。

例えば WORKDAY(A2+1,-1,祝日表) なら、開始日がゴールデンウィークに当たる 5 日間はすべて直前の稼働日 5/2 を返します。

開始日が土日・祝なら翌日を取得する場合、開始日に 1 を減算し日数に 1 を指定します。

例えば WORKDAY(A2-1,1,祝日表) なら、開始日がゴールデンウィークに当たる 5 日間はすべて次の稼働日 5/8 を返します。

WORKDAY関数とWORKDAY.INTL関数の違いは、土日ではない曜日を週末として設定できることです。そのほか祝日の指定方法などは、WORKDAY関数と同じです。

WORKDAY.INTL関数は開始日から起算して、特定の曜日を除いた日数後の日付を計算します。

除外したい曜日は、[週末] に数値または文字列で入力します。

例えば水曜日を週末とするパターンを数値で指定すると、WORKDAY.INTL(A2,2,14) です。この場合は土日を含むので、水曜日のみ除いた 2 日後の日付 5/4 を返します。

WORKDAY.INTL関数の構成要素：(開始日, 日数, [週末], [祝日])

週末を文字列で指定する場合は、月曜日から始まる 0(稼働日) と１(非稼働日) を使用した 7 文字で表します。例えば “1001000” なら、月木が週末です。

★週末を数値で指定する場合の曜日は、以下のとおりです。

週末番号	週末の曜日	週末番号	週末の曜日
1	土曜日と日曜日	11	日曜日のみ
2	日曜日と月曜日	12	月曜日のみ
3	月曜日と火曜日	13	火曜日のみ
4	火曜日と水曜日	14	水曜日のみ
5	水曜日と木曜日	15	木曜日のみ
6	木曜日と金曜日	16	金曜日のみ
7	金曜日と土曜日	17	土曜日のみ

特定の曜日に加えて祝日を除いた稼働日数後を取得する場合、週末と祝日を設定します。

例えば WORKDAY.INTL(A2,2,14,F2:F18) なら、水曜日と祝日を含まない 2 日後の日付 5/6 を返します。なお週末は省略可能で、省略すると土日を週末として計算します。

WORKDAY関数が使えない場合の原因と解決方法を、2 つご紹介します。#####が表示されている場合は単にセルの幅が狭いだけなので、幅を広げてみてください。

前提としてWORKDAY関数に祝日を反映させる場合、[週末]に範囲を指定する必要があります。範囲に指定できるのは、日付または日付を示すシリアル値を含む一連のセルです。

範囲に日付以外の文字が含まれる場合や、曜日が文字列として含まれる場合はエラーになります。

シリアル値とは日付や時刻を表す数値で、1900年1月1日を 1 とする番号です。

シリアル値が表示されている状態で、表示形式が[標準]になっているのが原因です。

日付を表示させるセル範囲を選択し、ホームタブから表示形式を[日付形式]に設定しましょう。

2024年度の、祝日の日付と曜日および祝日の名称です。

表全体を選択した状態でコピーし、そのまま貼り付けて使えます。曜日と名称が不要な場合は、シート上にて削除してください。