Excelで土日祝日の日付の個数をカウントする方法をご紹介します。日付が土日または祝日かどうかを判定し、抽出・合計する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
★WROKDAY関数は稼働日数後の”日付”、NETWORKDAYS関数は”稼動日数”を計算します。
土日祝日をカウントする方法
土日をカウントする方法を、2 つご紹介します。祝日を含めてカウントする場合は、ページ最下部の 2024年度祝日リスト を事前に貼り付けておきましょう。
曜日から土日を数える方法
COUNTIF関数は指定した範囲から、1 つの検索条件に一致するセルの個数を返します。
土曜と日曜のいずれかの条件に一致するセルを合計する場合は、COUNTIF関数を足し算します。
例えば COUNTIF(B2:B11,”土”) + COUNTIF(B2:B11,”日”) なら、返り値は 2 です。検索条件に文字列を指定する場合は、二重引用符(“文字列”)を付けてください。
COUNTIF関数の構成要素:(範囲,検索条件)
日付から土日を数える方法
NETWORKDAYS.INTL関数は、任意の週末および指定した祝日を除いた 2 つの期間の日数を返します。なお、日数には開始日と終了日も含まれます。
週末は、月曜日から始まる 0(稼働日) と1(非稼働日) を使用した 7 文字で表します。
例えば NETWORKDAYS.INTL(A2,A11,”111100) なら、土日を稼働日として 2 を返します。
NETWORKDAYS.INTL関数の構成要素:(開始日, 終了日, [週末], [祝日])
土日と祝日を数える方法
土日祝日の個数を数える場合は、全ての日付から土日祝日ではない日付を減算します。祝日についてはページ最下部に祝日リストを用意しているので、コピーして使ってください。
例:COUNTA(A2:A10)-NETWORKDAYS.INTL(A2,A10,”0000011″,H2:H18)
COUNTA関数は指定した範囲に含まれる、空白ではないセルの個数を返します。
つまり COUNTA(A2:A10) の返り値は、範囲に含まれる全ての日付の個数 9 です。
COUNTA関数の構成要素:(範囲1, [範囲2, …])
NETWORKDAYS.INTL(A2,A10,”0000011″H2:H18) では、まず稼働日数を計算しています。
“0000011” は土日を週末として指定した祝日を除いた日数を計算するので、返り値は 4 です。
最後にCOUNTA関数の結果(9)からNETWORKDAYS.INTL関数の結果(4)を減算することで、土日祝日の個数(5)が求められます。
土日祝日を判定・抽出する方法
NETWORKDAYS関数を使うと判定結果を 1 か 0 で、IF関数を組み合わせると任意の文字列で表示できます。判定結果を元に土日祝日を抽出し、値を合計してみましょう。
土日祝日を判定する方法
NETWORKDAYS関数は開始日と終了日を含む、2 つの期間の稼動日数を返します。
例えば NETWORKDAYS(A2,A2,$G$2:$G$18) のように開始日と終了日に同日を指定すれば、指定した日付が土日または祝日であるかどうかを判定可能です。
5/1(平日) なら稼働日が 1 日なので 1 を、5/3(祝日) なら稼働日は 0 日なので 0を返します。
NETWORKDAYS関数の構成要素:(開始日, 終了日, [祝日])
これをIF関数と組み合わせると、判定結果に○や×など任意の文字列を指定できます。
例えば IF(NETWORKDAYS(A2,A2,$G$2:$G$18)=1,”○”,”×”) なら、日付が稼働日なら○を、日付が土日または祝日なら×を表示します。
IF関数の構成要素:(論理式, [値が真の場合], [値が偽の場合])
土日祝日を抽出する方法
まず表などの一連の範囲を選択し、データタブから[フィルター]をクリックします。
判定結果の絞込みを開き、抽出したい値(今回はゼロ)にのみチェックを入れてください。OKボタンを押すと、土日祝日のデータだけを抽出できました。
フィルター作成のショートカットキー:[Ctrl]+[Shift]+[L]
抽出した土日祝日のデータを合計する場合は、SUBTOTAL関数にコード 109 を指定します。
集計コード 109 は、非表示の行を含まない合計を返す番号です。
つまり SUBTOTAL(109,C2:C10) を入力して判定結果を絞り込めば、表示中の数値のみ集計できます。なおフィルタ結果に含まれない行は、集計コードに関わらず全て無視されます。
SUBTOTAL関数の構成要素:(集計コード,範囲 1,[範囲 2],…)
バージョンが Microsoft 365 や Excel 2021 であれば、FILTER関数を使った抽出も可能です。
FILTER関数は指定した配列を、条件を満たす行または列にフィルタ処理して返します。
例えば FILTER(C2:C10,D2:D10=0) ならまず判定が 0 の行にフィルタ処理を行い、結果を売上の範囲から返します。これをSUM関数で集計すると、合計値は 170 です。
FILTER関数の構成要素:(配列, 条件, [空の場合])
【2024年~2025年】祝日リスト
2024年度の、祝日の日付と曜日および祝日の名称です。
表全体を選択した状態でコピーし、そのまま貼り付けて使えます。曜日と名称が不要な場合は、シート上にて削除してください。
令和6年(2024年)の国民の祝日・休日
2024/01/01 | 月 | 元日 |
2024/01/08 | 月 | 成人の日 |
2024/02/11 | 日 | 建国記念の日 |
2024/02/12 | 月 | 振替休日 |
2024/02/23 | 金 | 天皇誕生日 |
2024/03/20 | 水 | 春分の日 |
2024/04/29 | 月 | 昭和の日 |
2024/05/03 | 金 | 憲法記念日 |
2024/05/04 | 土 | みどりの日 |
2024/05/05 | 日 | こどもの日 |
2024/05/06 | 月 | 振替休日 |
2024/07/15 | 月 | 海の日 |
2024/08/11 | 日 | 山の日 |
2024/08/12 | 月 | 振替休日 |
2024/09/16 | 月 | 敬老の日 |
2024/09/22 | 日 | 秋分の日 |
2024/09/23 | 月 | 振替休日 |
2024/10/14 | 月 | スポーツの日 |
2024/11/03 | 日 | 文化の日 |
2024/11/04 | 月 | 振替休日 |
2024/11/23 | 土 | 勤労感謝の日 |
令和7年(2025年)の国民の祝日・休日
2025/1/1 | 水 | 元日 |
2025/1/13 | 月 | 成人の日 |
2025/2/11 | 火 | 建国記念の日 |
2025/2/23 | 日 | 天皇誕生日 |
2025/2/24 | 月 | 休日 |
2025/3/20 | 木 | 春分の日 |
2025/4/29 | 火 | 昭和の日 |
2025/5/3 | 土 | 憲法記念日 |
2025/5/4 | 日 | みどりの日 |
2025/5/5 | 月 | こどもの日 |
2025/5/6 | 火 | 休日 |
2025/7/21 | 月 | 海の日 |
2025/8/11 | 月 | 山の日 |
2025/9/15 | 月 | 敬老の日 |
2025/9/23 | 火 | 秋分の日 |
2025/10/13 | 月 | スポーツの日 |
2025/11/3 | 月 | 文化の日 |
2025/11/23 | 日 | 勤労感謝の日 |
2025/11/24 | 月 | 休日 |