Excelで日付を引き算・足し算する方法

Excelで日数・月数・年数を引き算または足し算する方法や、DATEDIF関数を使って日付間の差を計算する方法について解説します。引き算ができない場合や、エラーになる場合の原因についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

日付を引き算・足し算する方法

日付の加算や減算は、算術演算子(+、－)で簡単に求めるられます。1週間前なら対象の日付またはセルに -7 を、1週間後なら +7 を追加して計算してください。

１ヶ月前の日付なら A2-31、１ヵ月後の日付なら A2-30、でも計算できますが、１ヶ月以上の日数の計算の場合はEDATE関数が便利です。

EDATE関数は開始日から起算して、指定した「月数」だけ前または後ろの日付を返します。

例えば EDATE(A2,-1) なら、開始日から 1ヶ月前の日付を返します。

１年前の日付なら A2-365、１年後の日付なら A2+365、でも計算できますが、１年以上の日数の計算の場合はDATE関数が便利です。

DATE関数は指定した年、月、日を一連の日付に変換します。

例えば DATE(YEAR(A2)-1,MONTH(A2)-2,DAY(A2)-7) なら、１年２ヶ月７日前の日付です。

２つの日付の差を計算する方法

DATEDIF関数は 2 つの日付の間の日数、月数、または年数を、指定した単位で返します。

単位は 6 種類あり、”D” は期間の日数を表す記号です。例えば DATEDIF(A2,B2,”D”) なら、開始日と終了日の期間を日数(75)で返します。

日付の差を年月日で取得したい場合は、単位に “Y”、”YM”、”MD” を指定します。これらの年数・月数および日数は、アンパサンド記号(&)で例のように結合可能です。

例： DATEDIF(A2,B2,”YM”)&”ヶ月”DATEDIF(A2,B2,”MD”)&”日”

• “Y”：期間の年数を返します。
• “M”：期間の月数を返します。
• “D”：期間の日数を返します。
• “MD”：年数と月数を除いた期間を、日数で返します。
• “YM”：年数を除いた期間を、月数で返します。
• “YD”：年数を除いた期間を、日数で返します。

日付の引き算ができない原因

日付が計算できないときの原因と解決方法を、それぞれ 5 つご紹介します。このほか数式がそのまま表示される場合は、数式タブの[数式を表示]がオンになっていないかも確認してみてください。

#####が表示される

単にセルの幅が狭いか、日付や時刻の値がマイナスになっているのが原因です。

Excelでは1900 年 1 月 1 日を 1 とするシリアル値で日付を計算するため、マイナスに対応するシリアル値は存在しません。

引き算で日付の差を求める場合、表示形式を[日付形式]から[標準]に設定しましょう。

結果の日付がおかしい

#####が表示される原因でご紹介したとおり、日付は1900 年 1 月 1 日を 1 とするシリアル値で計算されます。つまり 2 つの日付の差 75 は、日付にすると 1900/3/15 です。

経過日数を求める場合、表示形式を[日付形式]から[標準]に設定しましょう。

#NUM!エラーになる

DATEDIF関数が#NUM!エラーになるよくある原因は、単位の入力忘れです。開始日、終了日、単位、の 3 つの引数を指定しましょう。

また、DATEDIF関数には結果がマイナスとなる日付を指定できません。

つまり 2 つ日付の期間を計算する場合は、終了日>開始日 となるように日付を指定しましょう。

#NAME?エラーになる

単位に二重引用符(“記号”)を付け忘れているのが原因です。

またDATEDIF関数は入力候補に表示されないため、スペルミスの可能性もあります。

#VALUEエラーになる

開始日または終了日に指定している、日付のデータ形式が正しくないのが原因です。

日付は年月日の形で正しく入力しましょう。なおExcelでは単に 4/1 と入力した場合でも、自動的に年度を補ってくれています。