
Googleスプレッドシートの条件付き書式にはいくつかの書式ルールが準備されており、特定の文字や数値条件と一致するセルに色づけできます。今回はカスタム数式を使って条件と一致する行全体、列全体に色づけする方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
行・列全体に色を付ける
カスタム数式を選択する

行全体や列全体に色を付けたい場合は、書式設定の条件からカスタム数式を選択します。
【手順】
- 色を付けたい範囲(例:
A2:Y5)を選択します。 - 「表示形式」 → 「条件付き書式」を開きます。
- 書式設定の条件を「カスタム数式」に設定します。
行全体に色を付ける

たとえば、A列が「りんご」の行全体に色付けしたい場合、以下のような数式を入力します。
例:=$A2="りんご"
【ポイント】
- 判定式のセルは、検査する列の一番上のセル(例:
A2)を指定します。 $A2のように、検査値の列のみを絶対参照($を付ける)にします。これにより、A列の値が「りんご」であるかを基準に、行全体に色が適用されます。
列全体に色を付ける

たとえば、1行目が「りんご」の列全体に色付けしたい場合、以下のような数式を入力します。
例:=B$1="りんご"
【ポイント】
- 判定式のセルは、検査する行の一番左のセル(例:
B1)を指定します。 B$1のように、検査値の行のみを絶対参照($を付ける)にします。これにより、1行目の値が「りんご」であるかを基準に、列全体に色が適用されます。
行全体の色付けができない原因と対処法

【原因1】検査する列と、数式の参照先が一致していない
検査したい列(例:B列)と、数式内の参照先(例:A列)が異なると、意図しない結果になります。
【解決策】基準とする列を正確に絶対参照する
B列の値を基準に行全体に色を付けたい場合、 =$B2>=200 のように記述します。

【原因2】セルを完全に固定している
行全体への色付けが上手くいかないよくある原因は、$を行にも付けてしまうことです。 数式に$B$2のように列と行の両方に$を付けると、数式は常にB2セルだけを検査し続けます。
【解決策2】行は固定しない
行全体への色付けルールは、「列だけを固定し、行は固定しない」ことです。=$A2="りんご"のように、列記号の前だけに$を付けます。
その他の一般的な原因については、「条件付き書式が反映されない原因」をご覧ください。
その他の条件による色付け
- 重複:COUNTIF関数を使った重複データの色付けは「重複データに色付けする方法」をご覧ください。
- 最大値:MAX関数を使った最大値の色付けは「最大値に色を付ける方法(行ごと・列ごとも)」をご覧ください。
- 最小値:MIN関数を使った最小値の色付けは「最小値を色付け・抽出する方法」をご覧ください。
- 順位:RANK関数を使った順位別の色付けは「ランキング(順位)で色付け・抽出する方法」をご覧ください。
- 土日:WEEKDAY関数を使った土日の色付けは「土日に色を付ける方法」をご覧ください。
- 祝日:COUNTIF関数を使った祝日の色付けは「「祝日」に色を付ける方法【祝日リスト付】」をご覧ください。
- 今日の日付:TODAY関数を使った今日の日付の色付けは「今日の日付に色を付ける方法」をご覧ください。
- 交互の背景色:MOD関数を使った交互の背景色の付け方は「交互の背景色をつける方法」をご覧ください。