Googleスプレッドシートの条件付き書式にはいくつかの書式ルールが準備されており、特定の文字や数値条件と一致するセルに色づけできます。今回はカスタム数式を使って条件と一致する行全体、列全体に色づけする方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
今回のポイント
行または列全体に色づけするには、ポイントは、次の通りです。なお <> はノットイコールを表す演算子なので、<>”” は「空白でない」を意味します。
- 書式のルールは「カスタム数式」を使用する。
- 行全体に色づけする場合、列のみ固定する。
- 列全体に色づけする場合、行のみ固定する。
入力したら行全体の色を変える方法
セルに文字を入力したら、行全体の色が変わるようにする方法です。
まず色づけする範囲を選択し、表示形式タブから[条件付き書式]を開きます。
ショートカットキー:[Alt]+[O]→[F]
書式ルールから[カスタム数式]を選択し、数式欄に =$B2<>”” を入力します。
セル(B2)部分にはトリガー列の先頭のセルを指定し、列記号の前に$を付けるのがポイントです。
入力したら列全体の色を変える方法
セルに文字を入力したら、列全体の色が変わるようにする方法です。
書式ルールから[カスタム数式]を選択し、数式欄に =B$2<>”” を入力します。
セル(B2)部分にはトリガー行の先頭のセルを指定し、行番号の前に$を付けるのがポイントです。
その他の条件
チェックしたら行全体に色を付ける:=$B2=true
デフォルトでチェック入りの状態が true、チェックなしの状態が false に定義されています。
今日の日付の行全体に色を付ける:=$A1=today()
TODAY関数は、現在の日付に対応するシリアル値を返します。
TODAY関数の構成要素:(なし)
土曜日の行全体に色を付ける:=weekday($A1)=7
WEEKDAY関数は日付に対応する曜日を、指定した種類の番号方式で返します。デフォルトで日曜=1~土曜日=7 の数値で定義されています。
WEEKDAY関数の構成要素:(日付, [種類])
日付が過ぎたら行全体に色を付ける:=$A1<today()
特定の日付より前を指定する場合、TODAY関数の部分に任意の日付を入力します。
比較演算子:以下(<=)、より小さい(<)、以上(>=)、より大きい(>)、等しくない(<>)