
Googleスプレッドシートの条件付き書式を使えば、文字を入力したセルの塗りつぶしを自動化できます。今回は条件付き書式で特定の値だけを色付けする方法や、行全体を色付けする方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
条件付き書式で文字を入力したセルに色付けする方法
条件付き書式の開き方や、色のパターンをカスタマイズする方法を解説します。数式などは使用せず、簡単にセルの塗りつぶしを自動化できるので、ぜひ試してみて下さい。
条件付き書式の基本的な使い方

①条件付き書式を設定したいセル範囲をすべて選択します。
②メニューの「表示形式」タブから、③「条件付き書式」をクリックします。

右側に「条件付き書式設定ルール」のサイドバーが表示されました。
この時点で①範囲に「選択したセル範囲」、②書式ルールに「空白ではない」が表示されています。
③そのまま「完了」ボタンをクリックします。

条件付き書式を設定したセルに文字や数字を入力すると、自動で色が付くようになりました。
書式設定が適用されている任意のセルを選択すると、右側に既存の書式ルールが表示されます。作成したルールをクリックして書式の色を変更してみましょう。

書式設定のスタイルから「カスタム」をクリックすると、色を6つのパターンから選べます。
「テキストの色」や「塗りつぶし」からはさらに細かい色の組み合せが作成可能です。
その他の書式:B(太字)、I(斜体)、U(下線)、S(取り消し線)
特定の文字列と一致するセルに色付けする方法

セルの書式設定の条件のプルダウンから、「完全一致するテキスト」を選択します。
直下に「値または数式」の入力欄が追加されるので、色付けしたい文字列を指定しましょう。
テキストに対する条件一覧:空白、空白でない、次を含むテキスト、次を含まないテキスト、次で始まるテキスト、次で終わるテキスト、完全一致するテキスト
特定の数値以上(または以下)のセルに色付けする方法

セルの書式設定の条件のプルダウンから、「以上」を選択します。
直下に「値または数式」の入力欄が追加されるので、色付け対象の最低値を指定しましょう。
数値に対する条件一覧:次より大きい、次より小さい、以下、次と等しい、次と等しくない、次の間にある、次の間にない、以上
次を含むテキストに複数の文字列を指定する方法

まず条件を設定する範囲を選択し、表示形式タブから「条件付き書式」を開きます。
次にセルの書式設定の条件から、「カスタム数式」を選択してください。例えば2つの文字列を指定する場合、 =REGEXMATCH($A1, “文字列1|文字列2”) を入力します。
テキストに指定するセルには範囲内の先頭のセルを指定し、列記号の前に $ を付けて固定します。
REGEXMATCH関数の構成要素:(テキスト, 正規表現)
条件付き書式で行全体を色付けする方法

まず色づけ予定の範囲をすべて選択し、表示形式タブから「条件付き書式」を開きます。
次にセルの書式設定の条件から、「カスタム数式」を選択してください。数式のトリガーセルには範囲内の先頭のセルを指定し、列記号の前に固定記号($)を付けます。
例えば AAA と一致するセルに色をつけるなら、=$A2=”AAA” です。
列の前に固定記号「$」を付け忘れないようにしましょう。なお列全体を色付けする場合は、「A$2」のように行の前に固定記号を差し込みます。

今回のようにチェックボックスを利用する場合は、条件にTRUEまたはFALSEを指定します。チェック入りの状態が TRUE、チェックなしの状態が FALSE です。
数式に =$A2=true を指定すると、チェックを入れた行全体に色が付きました。
チェックボックスの挿入方法について、詳しくはチェックボックスの作り方をご参照下さい。
「完了」などの文字列を色付けのトリガーにする場合は、「=$A2=”完了”」になります。文字列を指定するときは、「”ダブルクォーテーション”」を付け忘れないようにしましょう。