Googleスプレッドシートで時間を足し算できるTIME関数の使い方

スプレッドシートで時間を計算する方法

GoogleスプレッドシートやエクセルでTIME関数を使って時間を計算する方法や、SUM関数で時間を合計する方法をご紹介します。日付を跨いだ時間も含めて合計する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

時間を一定単位(5分、10分)で丸める方法については、CEILING関数の使い方 で解説しています。

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TIME関数で時間を計算する方法

時間に数字を直接足し算する場合、本来シリアル値を使用する必要があります。しかしTIME関数を活用すれば、時間・分・秒の足し算や引き算を簡単に行うことが可能です。

TIME関数の使い方

スプレッドシートで時間を計算する方法

時間を足し算するには、「時間、分、秒」を時刻に変換するTIME関数を使用する必要があります。

例えば5分を加算するなら、TIME関数の「分」の位置に5を指定してください。時刻(10:00)のセルにTIME(0,5,0)を加算すると、10時05分の結果が得られます。

TIME関数の構成要素:(時間, 分, 秒)
※時間、分、秒はすべて省略できません。使用しない単位には「0」を入れてください。

時間が足し算できない理由

時間のシリアル値

時間は24時を「1」とする、シリアル値で定義されています。

よって10:00に「5」を加算するのは、24時間×5=120時間の加算と同じです。この場合、計算結果は24時間が5週回って全く同じ時刻の10:00になります。

5分を表すシリアル値は0.0035(5÷24時間÷60分)なので、0.0035を加算すれば10:05を返します。

数字の表示形式を「日時」に設定すると、5日間(120時間)が加算されているのを確認できます。

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SUM関数で時間を合計する方法

SUM関数または加算演算子で時間を合計すると、正しい合計時間を算出できない場合があります。時間が時刻になっていないか、または日付をまたいでいないか確認してみましょう。

SUM関数で勤務時間の合計を出す方法

スプレッドシートで時間を計算する方法

SUM関数で勤務時間を合計すると、本来 9+8+7=24になるはずが「0」になってしまいました。

これはスプレッドシートが、時間を「時刻」と認識しているからです。そのため24:00は24時間ではなく24時(翌0時)、25:00なら翌01時として計算されます。

スプレッドシートで時間を計算する方法

時刻を時間として合計値を得る手順は以下の通りです。数字を経過時間として認識させることで勤務時間が合計され、24:00(24時間)が計算できました。

  1. 合計値を出力するセルを選択します。
  2. 表示形式タブの「数字」から、「経過時間」をクリックします。

日付をまたぐ時間を合計する方法

日付をまたぐ時間を計算する方法

日付をまたぐ時間が含まれる場合に、勤務時間を合計すると「0」時間になってしまいました。

これは22:00~6:00の勤務が、マイナス16(6-22)になっているためです。そのため勤務時間の合計(9-16+7)は「0」が出力されます。

数字の表示形式を「経過時間」に設定すると、日付をまたぐ勤務時間がマイナスになっているのを確認できます。

日付をまたぐ時間を計算する方法

日付をまたぐ時間を正しく計算する手順は以下の通りです。IF関数で条件分岐させ、退勤時間が出勤時間より小さいなら日付をまたいでいると判断し、1(24時間)を加算します。

  • IF関数の判定式に、「退勤時間が出勤時間より大きい」を指定します。例:(B2>A2)
  • IF関数のTURE値に、退勤時間と出勤時間の差を指定します。例:(B2-A2)
  • IF関数のFALSE値に、退勤時間と出勤時間の差に「1」を加算した式を指定します。例:(B2-A2+1)

時間は24時を「1」とする、シリアル値で定義されています。そのため、数字の1を加算するのは24時間を加算するのと同義です。

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