GoogleスプレッドシートのAND関数とOR関数の使い方

GoogleスプレッドシートやExcelでほかの関数と組み合わせて使われることが多い、AND関数とOR関数の使い方をご紹介します。IF関数と組み合わせて使う方法や、AND関数とOR関数を組み合わせる方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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AND関数とOR関数の使い方

AND関数とOR関数の使い方をご紹介します。内容が似ているので混合しやすいですが、間違えると意図しない結果になってしまうため違いをしっかり確認しておきましょう。

AND関数とは?

スプレッドシートのAND関数とOR関数の使い方

AND関数は「論理式」の真偽判定を行い、すべて成立する場合のみ TRUE を返します。1つでも不成立の論理式が含まれる場合は、 FALSE を返します。

例えばAND(A2>10, B2>10, C2>10)のように、3つの論理式を指定してみましょう。

結果は、不成立の論理式(B2>10)が含まれるため FALSE です。※B2セルの値は 8 なので10未満

AND関数の構成要素:(論理式1, [論理式2, …])

OR関数とは?

スプレッドシートのAND関数とOR関数の使い方

OR関数は「論理式」の真偽判定を行い、1つでも成立するものが含まれる場合に TRUE を返します。すべての論理式が不成立の場合のみ、 FALSE を返します。

例えばOR(A2>10, B2>10, C2>10)のように、3つの論理式を指定してみましょう。

結果は、成立する論理式(A2>10, C2>10)が1つ以上含まれるため TRUE です。

OR関数の構成要素:(論理式1, [論理式2, …])

AND関数とOR関数の違い

AND関数とOR関数の違い

AND関数とOR関数の違いは以下の通りです。両者の結果が異なるのは、成立・不成立の両方の論理式が含まれる場合のみになります。

  1. 成立・不成立の両方の論理式が含まれる場合(ANDはFALSE、ORはTRUE)
  2. すべての論理式が不成立の場合(共にFALSE)
  3. すべての論理式が成立する場合(共にTRUE)

AND関数・OR関数ともに、論理式に数字の 0 を指定するとFALSE を返します。その他のすべての数字(負の数を含む)は TRUE となります。

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IF関数とANDまたはORを組み合わせる方法

IF関数とAND関数・OR関数を組み合わせる方法

IF関数は論理式が成立する場合はTRUE値、不成立の場合はFALSE値を返します。

AND関数を組み合わせる場合、IF関数の「論理式」部分にAND関数を指定します。この指定方法はOR関数の場合も同じです。

IF関数の構成要素:(論理式, TRUE値, FALSE値)

IF関数とAND関数・OR関数を組み合わせる方法

例えば IF(AND(A2>10,B2>10,C2>10),”○”,”×”) のように、ANDを組み合わせてみましょう。

まずAND関数は3つの論理式を判定し、成立しない論理式があるので FALSE を返します。次にIF関数がFALSEを受け取り、FALSE値に設定されている「×」を返します。

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AND関数とOR関数を組み合わせる方法

AND関数とOR関数を組み合わせる方法

AND関数の論理式にOR関数を指定したり、またはその逆を指定することもできます。

OR関数にAND関数を指定する数式は OR(AND(論理式1, 論理式2…),AND(論理式3,論理式4…)) です。OR関数はAND関数が返す判定のいずれかがTRUEなら、TRUEを返します。

AND関数とOR関数を組み合わせる方法

これを実際の判定式「=OR( AND(A2=”○”,B2=”○”), AND(C2=”○”,D2=”○”))」に当てはめて考えると、結果は以下の通りです。

  • 2行目:すべてのAND関数がFALSEを返すため、OR関数はFALSEを返します。
  • 3行目:1つめのAND関数がTRUEを返すため、OR関数はTRUEを返します。
  • 4行目:2つめのAND関数がTRUEを返すため、OR関数はTRUEを返します。

反対にAND関数の論理式にOR関数を指定すると、すべてのOR関数がTRUEを返した場合のみTRUEを返します。

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