Excelのテキスト関数で出来ることや、代表的な使用例として日付から曜日を表示する方法を中心にご紹介します。日付を和暦表示する方法や、分数・パーセントの表示形式についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
曜日と日付の表示形式
TEXT関数は表示形式コードを使用して、数値に書式設定を適用します。例えば TEXT(A2,”aaa”) は日付のシリアル値に曜日の省略名を適用するので、返り値は 月 です。
- aaa:曜日の省略名
- aaaa:曜日の正式名
- ddd:曜日の省略名(英語表記)
- dddd:曜日の正式名(英語表記)
TEXT関数の構成要素:(数値, 表示形式)
表示形式コードを使用して、年月日から必要な部分だけを抽出します。例えば TEXT(A2,”yyyy”) は日付のシリアル値に4桁の西暦を適用するので、返り値は 2023 です。
- yyyy:4桁の西暦
- yy:下2桁の西暦
- mmmm:月の正式名(英語表記)
- mmm:月の省略名(英語表記)
- mm:2桁の月名(月名が1桁の場合、先頭をゼロ埋めする)
- m:1桁 または 2桁の月名
- dd:2桁の日付(日付が1桁の場合、先頭をゼロ埋めする)
- d:1桁 または 2桁の日付
それぞれのコードは、次のように組み合わせて使用できます。
例えば TEXT(A2,”mm/dd(aaa)”) なら、返り値は 09/01(金) です。コード間には任意の文字列を挿入可能で、”mm月dd日(aaa)” なら 09月01日(金) になります。
今日の日付および今日の曜日を取得する場合は、数値にTODAY関数を指定します。
例えば TEXT(TODAY(),”mm/dd”) なら今日の月日を、TEXT(TODAY(),”aaaa”) なら今日の曜日を取得可能です。これらの日付および曜日は、自動的に更新されます。
TODAY関数の構成要素:(なし)
和暦の表示形式
和暦を表すコードは以下の通りです。例えば TEXT(A5,”ggge年m月d日”) なら日付のシリアル値を、 令和5年9月1日 に変換します。
- e:1 桁の和暦
- ee:2 桁の和暦(年度が1桁の場合、先頭をゼロ埋めする)
- g:元号のアルファベット
- gg:元号の省略名
- ggg:元号の正式名
分数の表示形式
数値部分に # を置いて、数値を分数に変換します。
例えば TEXT(2.5,”#/##”) なら 5/2、TEXT(2.5,#/##) なら 2と1/2 になります。分母には桁数分の # が必要なので、0.0001(1/10000) の表示形式は “#/#####” です。
# は整数・小数のどちら側にも、ゼロの表示を強制しません。
時刻の表示形式
時間は H 、分は M で表します。TEXT(A2,”H:MM AM/PM”) のように後ろに AM/PM を付けると、 9:00 AM のように AM/PM 表示されます。
秒を表すコードは S です。
パーセントの表示形式
パーセンテージを表すコードは “0%” です。例えば TEXT(A2,”0%”) なら、 25% を返します。
小数点以下を表示する場合は、ピリオドより右側に桁数分の 0 を追加してください。
0 は指定した桁数より数値の桁数が少ない場合、ゼロを埋め込み桁数を合わせます。