Excelでセルが空白かどうかを判定できる、ISBLANK関数の使い方をご紹介します。ISBLANK関数の逆の処理を行う方法や、セルが空白なのにISBLANK関数の結果が FALSE になるときの解決方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ISBLANK関数とは?
ISBLANK関数は、テストの対象が空白セルを参照するときに TRUE を返します。
例えば ISBLANK(B2) ならセル内に文字が入力されているので、返り値は FALSE です。このとき、セル内にスペースや数式が入力されている場合も FALSE になります。
ISBLANK関数の構成要素:(テストの対象)
関数が入っている場合も空白とする方法
IF関数を使って、演算子で空白かどうかを判定します。
空白の書き方は “” です。例えば IF(B2=””,TRUE,FALSE) ならセルが関数の結果として空白を出力している場合も、空白と判定して TRUE を返します。
このように、ISBLANK関数とはテスト対象のセルに関数が入力されている場合に異なります。
IF関数の構成要素:(論理式,真の場合の値, 偽の場合の値)
ISBLANK関数の逆は?
NOT関数は、論理式の結果を反転させます。
例えば NOT(ISBLANK(B2)) ならISBLANK関数の結果は FALSE なので、返り値は反対の TRUE です。このように、ISBLANK関数を使ったときとすべて逆の結果になります。
NOT関数の構成要素:(論理式)
演算子で空白を判定する場合、空白の逆は <>”” で表されます。
例えば IF(B2<>””,TRUE,FALSE) なら、セルが空白でない場合に TRUE を返します。関数が入力されていても出力結果が空白なら、返り値は FALSE です。
IF関数と組み合わせる方法
IF関数の論理式や、真または偽の場合の処理に ISBLANK関数 を指定します。
例えば IF(ISBLANK(C2)),””,B2*C2) は個数のセルが空白なら空白を、空白でないなら価格と個数の乗算結果を返します。
IF関数の構成要素:(論理式,真の場合の値, 偽の場合の値)
複数セルの空白を判定する方法
OR関数は論理式の真偽判定を行い、いずれかの結果が TRUE なら TRUE を返します。
例えば OR(ISBLANK(B2),ISBLANK(C2)) は価格と個数のいずれか 1 つでも空白なら TRUE を返すので、返り値は TRUE です。
OR関数の構成要素:(論理式1, [論理式2, …])
AND関数は論理式の真偽判定を行い、すべての結果が TRUE なら TRUE を返します。
例えば AND(ISBLANK(B2),ISBLANK(C2)) は価格と個数のどちらも空白の場合のみ TRUE を返すので、返り値は FALSE です。
AND関数の構成要素:(論理式1, [論理式2, …])
複数セルの空白判定をIF関数と組み合わせると、例のようになります。
例:IF(AND(ISBLANK(テストの対象),ISBLANK(テストの対象),真の場合の値,偽の場合の値)