INDEX関数はどういうときに使う?【具体例で解説】

ExcelのINDEX関数の使い方や、どういうときに使うのかを、分かりやすく具体例でご紹介します。定番のMATCH関数との組み合わせ方法や、INDEX関数の応用方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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INDEX関数とは?

ExcelのINDEX関数の使い方

INDEX関数は指定した参照範囲から、行番号と列番号がクロスするセルの値を返します。

例えば INDEX(A1:B5,D2,E2) なら、返り値は B3 セルの値 200 です。

行と列は、参照する範囲内のそれぞれ左上から数えます。シートの A 列や 1 行目が 1 とは限らないので注意してください。

INDEX関数の構成要素:(参照, 行番号, [列番号])

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INDEX関数の使い方

INDEX関数はどういうときに使うのか、具体例を 4 つご紹介します。特にMATCH関数はINDEX関数とセットで使用されることが多い、定番の組み合わせです。

行と列の条件一致を検索する

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

最も一般的なのがMATCH関数と組み合わせて、行と列の条件一致を検索する方法です。

例ではこの 2 つの関数を組み合わせて、行が[りんご]、列が[価格]、の条件と一致するセルの値を抽出しています。行の条件を[ばなな]にすると、自動で[ばななの価格]になります。

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

まずMATCH関数で、検査範囲から検索値と一致するセルの相対的な位置を取得します。例えば MATCH(D2,A1:A5,0) なら、返り値は”みかん”のセルの位置(4)です。

同じように MATCH(D3,A1:B1,0) で、価格のセルの位置(2)を取得します。

MATCH関数の構成要素:(検査値, 検査範囲, [照合の種類])

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

次にMATCH関数で取得した検査値の位置を、INDEX関数の行と列に指定します。

例えば INDEX(A1:B5,E2,E3) なら、返り値は4行目と2列目がクロスするセルの値(250)です。数式をまとめると、INDEX(A1:B5,MATCH(D2,A1:A5,0), MATCH(D3,A1:B1,0)) になります。

MATCH関数の照合の種類には、完全一致を検索する 0 を指定してください。

一意の値を抽出する

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

INDEX関数と他の複数の関数を組み合わせると、重複データから一意のデータを抽出可能です。詳しい解説は、UNIQUE関数の代用方法 をご参照ください。

  1. COUNTIF関数で、範囲内に値が出現した回数を取得します。
  2. IF関数の論理式に[出現回数= 1]を指定し、真ならROW関数で行番号を取得します。
  3. SMALL関数で行番号を小さい順に取り出し、INDEX関数の行番号に指定します。

UNIQUE関数は、Microsoft 365 または Excel 2021 以降のバージョンで使用可能です。

最終行の値を抽出する

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

MAX関数と組み合わせると、最終行とそのセル値を自動で抽出可能です。詳しい解説は、セルの最終行の位置を取得する方法 をご参照ください。

  1. セルが空白かどうか(A:A<>””)の論理値に、ROW関数の行番号を乗算します。
  2. MAX関数で行番号の最大値(最終行)を取得し、INDEX関数の行番号に指定します。

MAX関数の構成要素:(範囲1, [範囲2, …])

空白行を詰める

ExcelのINDEX関数はどういうときに使うのか

SMALL関数と組み合わせると、表などの空白行を詰めて並べることが可能です。詳しい解説は、空白を削除する方法 をご参照ください。

  1. IF関数の論理式に[セル<>””]を指定し、真ならROW関数で行番号を取得します。
  2. SMALL関数で行番号を小さい順に取り出し、INDEX関数の行番号に指定します。

SMALL関数の構成要素:(配列,順位)

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