
GoogleスプレッドシートやExcelで、不要な改行を一度に削除する方法を知っていますか?今回は改行を削除したり句読点に置換できるSUTSTITUTE関数と、検索と置換機能の2つをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
SUBSTITUTE関数で改行を削除または置換する方法
SUBSTITUTE関数を利用した改行の削除方法は、スプレッドシート・エクセルともに同じです。改行を削除する方法と、句読点に置換する方法に分けてご紹介します。
改行を削除する方法

SUBSTITUTE関数を利用して、改行を削除していきます。
SUBSTITUTEは、「検索対象のテキスト」の「検索文字列」を「置換文字列」に置き換える関数です。
検索対象のテキストにセル値「B2」、検索文字列に改行コード「CHAR(10)」、置換文字列には何も入力しない「””」をセットします。

対象テキスト「B2」の改行をコード「CHAR(10)」を何も入力しない「””」に置換したので、テキスト内の改行がすべて削除されました。
なおダブルクォーテーション[“]は入力した値を、文字列として認識させるための記号です。基本的に関数内では、文字列をダブルクォーテーション「”文字”」で囲います。
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CHAR(10)とは?
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CHAR(10)は、CHAR関数に改行コード(10)をセットした状態です。CHAR関数は現在のユニコード表に従って、数値を文字に変換します。
改行を削除して「、」に置換する方法

SUBSTITUTE関数を利用して、改行を句読点「、」に置換していきます。
検索対象のテキストにセル値「B2」、検索文字列に改行コード「CHAR(10)」、置換文字列には句読点「”、”」をセットします。

対象テキスト「B2」の改行をコード「CHAR(10)」を句読点「”、”」に置換したので、テキスト内の改行がすべて句読点に置換されました。
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SUBSTITUTE関数の「出現回数」とは?
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テキスト内の、何番目の検索文字列を置換するか指定する数字です。今回のように省略すると、テキスト内のすべての検索文字列が置換されます。
検索と置換「Ctrl+H」で改行を削除または置換する方法
検索と置換機能を活用した改行の置換方法は、スプレッドシートとエクセルで操作方法が異なります。それぞれ解説していくるので、ぜひ参考にしてみてください。
スプレッドシートで改行を削除または置換する方法

①改行を削除、または置換したいセル範囲をすべて選択します。
②キーボードの[Ctrl]+[H]で「検索と置換」のダイアログボックスを開きます。
③検索欄に改行コード「\n」、④置換後の文字列に句読点「、」を入力します。
改行を削除するだけなら検索は改行コード「\n」、置換後の文字列は空欄「」にしてください。置換後の文字列は句読点や空欄以外にも、自由に指定できます。

①検索の範囲が「すべてのシート」になっているので、「特定の範囲」に変更します。
②「正規表現を使用した検索」にチェックを入れます。※このとき「大文字と小文字の区別」にも自動でチェックが入ります。
③「すべて置換」をクリックすると、選択範囲の改行が句読点「、」に置換されました。
検索の範囲に「このシート」を指定すると、シート内のすべての改行が置換されます。「すべてのシート」を指定すると、ほかシートの改行も置換されてしまうので注意しましょう。
エクセルで改行を削除または置換する方法

①改行を削除、または置換したいセル範囲をすべて選択します。
②キーボードの[Ctrl]+[H]で、検索と置換の「置換」タブを開きます。
③検索する文字列の入力欄にカーソルを置いてキーボードの[Ctrl]+[J]を押すと、改行コード(点のようなもの)が入力されます。
④置換後の文字列に、句読点「、」を入力します。
改行を削除するだけなら置換後の文字列は空欄「」にしてください。置換後の文字列は句読点や空欄以外にも、自由に指定できます。

最後に「すべて置換」をクリックすると、選択した範囲の改行が句読点「、」に置換されました。
◎上手くいかないときは[Delete]と[Backspace]
検索する文字列に入力した「改行コード」は、入力直後しか目に見えません。上手くいかずに何度も[Ctrl]+[J]を押すと、改行コードが何個も入力されている状態になります。