Googleスプレッドシートでデータをランダムに並び替える方法や、ランダムな数値を生成する関数をご紹介します。生成した乱数を追加って、データからランダムな文字列を抽出する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ランダムに並び替えする方法
並び替える列を選択し、データタブから 範囲をランダム化 をクリックします。
選択した列の数値がランダムに並び替えられました。
一連する複数列を選択した場合は同列内で並び替えられ、列を跨ぐことはありません。
例のように、同じ行同士が対になって移動します。
ランダムな数字を生成する方法
ランダムな数値を生成するには、小数値を生成する RAND関数、RANDARRAY関数と、整数値を生成する RANDBETWEEN関数 の 3 つがあります。
RAND関数
RAND関数は、0 以上 1 未満の乱数を返します。
0~1 の間の数値なので、出力されるのは 0.1532… のような小数値です。
RAND関数の構成要素:(なし)
RANDARRAY関数
RANDARRAY関数は 0 以上 1 以下の乱数を、指定した行数と列数の配列で返します。
例えば RANDARRAY(3,2) なら、3行2列の配列です。取得した乱数の桁数は、小数点以下の桁数を減らすコマンドから調整できます。
RANDARRAY関数の構成要素:(行数, 列数)
RANDBETWEEN関数
RANDBETWEEN関数は下限以上、上限以下の整数の一様乱数を返します。
限度値には負の数も指定可能です。なお限度値に小数部を含む値を指定した場合、下限の次に大きい整数または上限の次に小さい整数になります。
RANDBETWEEN関数の構成要素:(下限値, 上限値)
ランダムに抽出する方法
まず抽出データの隣接列に、連番を追加してください。
次にRANDBETWEEN関数の下限値と上限値に、追加した連番の最小値と最大値を指定します。
最後にRANDBETWEEN関数で取得した乱数を XLOOKUP関数 の検索キーに指定すれば、特定の範囲からデータのランダムに抽出が可能です。
XLOOKUP関数の必須要素:(検索キー, 検索範囲, 結果の範囲)
XLOOKUP関数は検索範囲から検索キーを検索し、結果の範囲から値を返します。
これらの数式をひとつにまとめると、XLOOKUP(RANDBETWEEN(1,7),A1:A7,B1:B7) です。例の場合は追加した連番から乱数値を検索し、一致した行のアルファベットを返します。