
Googleスプレッドシートで複数の条件に一致する値の合計を求められる、SUMIFS関数の使い方をご紹介します。いずれかの条件に一致する場合の合計を求める、OR条件を指定する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
複数条件に一致する合計を求める方法

SUMIFS関数は指定したすべての条件を満たすデータの合計を、合計範囲から返します。
先頭には合計対象となるセル範囲を指定してください。続けてカンマ(,)で区切りながら、条件範囲とそれに対応する条件を入力していきます。
条件に文字列を指定する場合は、二重引用符(“文字列”)が必要です。
SUMIFS関数の構成要素:(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])

例の場合は、 記号がAAA かつ 年度が2023 の2つの条件を満たすのは5行目と7行目です。
これらの条件を満たす行を指定した合計計範囲(C列)から返すので、100+200=300 になります。
2023年以降の場合は、条件に “>=2023” を指定します。必ず二重引用符を付けてください。
SUMIFS関数にOR条件を指定する方法

SUMIFS関数にOR条件を指定するには、SUMIFS関数同士を足し算します。例のように、2つの条件のいずれかを満たすデータを合計してみましょう。
- 条件1:記号がAAA かつ 年度が2023
- 条件2:記号がBBB
SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2) + SUMIFS(合計範囲,条件範囲1,条件1)

条件1 を満たす合計範囲の値は 100 と 200、条件2 を満たす合計範囲の値は 500 です。
つまり、これらの合計は SUMIFS(300)+SUMIFS(500)=800 と計算できます。

なおSUMPRODUCT関数を使用すると、同じ計算を1つの関数内で行うことが可能です。
例では2つの条件を掛け合わせた結果に、OR条件となる3つ目の条件を加算しています。詳しい解説については SUMPRODUCT関数の使い方 をご参照ください。
SUMPRODUCT関数の構成要素:(配列1, [配列2], [配列3], …)