
Googleスプレッドシートで複数の条件に一致する値の合計を求められる、SUMIF関数の使い方をご紹介します。いずれかの条件に一致する場合の合計を求める、OR条件を指定する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
SUMIF関数を複数条件(OR)にする方法
単一の列に対して複数の条件(例:〇または×)で合計する方法と、複数の列のいずれかの条件(例:A列が〇またはB列が〇)に合致する場合に合計する方法の2つに分けて解説します。
単一列におけるOR条件

いずれかの条件に一致するデータを合計する場合、SUMIF関数を複数使用し、その結果を足し算します。
例えば○と△の点数を合計するなら、=SUMIF(A2:A6,"〇",B2:B6)+SUMIF(A2:A6,"△",B2:B6) になります。これは、複数条件を指定できるSUMIFS関数の場合も同じです。
SUMIF関数の引数:(検索範囲, 条件, [合計範囲])
複数列におけるOR条件

複数列のいずれかが条件と一致すれば合計する場合は、FILTER関数を使います。
例:=SUM(FILTER(C4:C7,(A4:A7="○")+(B4:B7="○")))
条件同士を足し算することで「または」をあらわし、この例では列1または列2のいずれかが「○」の点数に絞込み、SUM関数で合計しています。
FILTER関数の引数:(範囲, 条件1, [条件2, …])
SUMIF関数を複数条件(AND)にする方法

すべての条件に一致するデータを合計する場合は、SUMIFS関数を使用します。
SUMIFS関数では先頭に合計範囲を指定し、対になる範囲と条件を入力していきます。例えば○かつ80点以上の点数を合計するなら、=SUMIFS(B2:B6,A2:A6,"〇",B2:B6,">=80") になります。
SUMIFS関数の引数:(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
SUMIF関数で複数列を合計する方法

SUMIF関数の合計範囲に複数列を指定する場合、検索範囲を合計範囲と同じサイズにします。
例えば合計範囲が2列(B2:C6)なら、検索範囲は {A2:A6,A2:A6} です。
中括弧は配列を表しており、 ={A2:A6,A2:A6} をそのままシートに入力すると、検索範囲が2列分表示されるのが分かります。

列が3つ以上の場合は、FILTER関数を使うと数式がシンプルになります
先ほどと同じ数式をFILTER関数で作ると、=SUM(FILTER(B2:C6,A2:A6="〇")) です。まずA列を条件でフィルタ処理し、その結果をSUM関数で合計しています。
また、FILTER関数なら条件を複数指定することも可能です。
FILTER関数の引数:(範囲, 条件1, [条件2, …])